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神麻嗣子シリーズ番外編。ただし、嗣子さんをはじめとするレギュラー陣の出演は皆無。期待していただけに、ちと残念。 本作は連続殺人鬼の視点で描かれている。その心理描写のせいもあるのか、いつものようなコミカルな空気は本作には無い。また、作品を通して語られるテーマも表紙に描かれている「ピエタ」に見られるように母性愛である(たとえ歪んだカタチであっても)。 本作の一番の見所は、やはり、トリックである。このシリーズの境界条件として定められている超能力がどのようにトリックに使われるかがメインとなっている。超能力を「アリ」にしてしまうと、「何でもあり」な空気になってしまって、本来のミステリとしての楽しみ「トリック」が薄れてしまう気がするが、今回は特にこのトリックが何重にも絡められていて、読んでいて飽きなかった。 ただ凄惨なシーンには弱いので、読むのが辛かったデス。 西澤保彦:夢幻巡礼、講談社、講談社文庫 ISBN:4062749084、2004.10.15、838円
by tascabile
| 2004-10-24 11:27
| 読んだ本一般
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