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今回は小泉さんの論調がいつもと違う。徹頭徹尾日本人の「食」に関して叱咤されている。近年における日本人の食生活の堕落ぶり、特に行政および教育に関して警鐘を鳴らしている。「旬」を忘れ、水を食べる事を忘れ、マスメディアに振り回される日本人。非常に完成度の高い和食、日本酒を蔑み、洋食、ビール、ワインをちやほやする日本人。そんな堕落ぶりを憂いていた。 今回のキィワードは「こぴりんこ」ではなく「だらく」で、私が期待していた内容とは違った。しかし、小泉さん独特の論調は切れ味が好く、一気に読む事ができる。お叱りの言葉に「申し訳ない」と思いつつ、ウィットに富んだ語りぶりに思わず聞き入ってしまった。自分で削った鰹節で出汁をとりたくなったし、折角日本に生まれ育ったのだから和食、日本酒を大切にしたいと思った(こうやって簡単に影響を受けてしまうのはマスメディアに流されやすい日本人の悪癖?)。まずは毎日の食事を疎かにしないよう気をつけねば。「餌」や「栄養素」の摂取ではなく「食事」をしたいと思った。 小泉武夫:食の堕落と日本人、小学館、小学館文庫 ISBN:4094056610、2004.10.1、514円
by tascabile
| 2004-09-27 08:40
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