ハードカバーが買えないヘタレの読書日記です
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ここには自称「ヘタレ本の虫」の読書記録を収めています。

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転送密室
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ミステリと超能力といういかにもなミスマッチが魅力の神麻嗣子シリーズ5作目。
短編を6作集め、おなじみのメンバに新しいキャラクタを加えて期待通りの面白さがあった。
このシリーズの一番の魅力は、一見ミステリでアンフェアな超能力に制約条件を加えることで、パズル的要素を楽しめる点。登場人物が分身したり、時間移動をしたりと反則とも思える超能力を題材にしながら、その推理に不条理さが無く、非常に明快。このシリーズは毎回、期待通り、期待以上の内容。
二番目の楽しみは登場人物の個性。水玉蛍之丞のイラストもキャラを立たせるのに一役買っている。キャラもの小説としても楽しめる非常にお買い得な作品。また、何故か食に関して非常に力を入れて描写されている。このこだわりが一層キャラを立たせることになっているように見える。
文庫でなく、ノベルスで買っていれば良かった。


西澤保彦:転送密室、講談社、講談社文庫
ISBN:4062750090、2005.2.15、714円

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by tascabile | 2005-02-27 18:53 | 読んだ本一般
古本生活読本
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古本好きな著者が古本の楽しみ方を指南。掘り出し物自慢から、古本屋の経営方法、パリでの古本屋巡りなど、話題は多彩。
特に目を引いたのが著者検印とパラフィン紙の話題。最近発行された本では当然ながら、著者検印なんてほとんど見る機会がない。しかも検印の有無ではなく、印影の楽しみ方まで解説されており、非常に興味深い。
パラフィン紙はこれまで自分でかけることは無かった。しかし、たしかにパラフィン紙で本を包むことによって手になじむという感覚は分かる気がする。ただ、新しくパラフィン紙をかけたものって、あまり好きではない。やはり、長い月日を経て色あせ、触れるとはらはらと崩れてしまいそうなものの方が味わいがあると思う。そのためにも今から一つずつパラフィン紙で包まないといけないな。


岡崎武志:古本生活読本、筑摩書房、ちくま文庫
ISBN:4480420436、2005.1.10、780円

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by tascabile | 2005-02-20 10:45 | 読んだ本一般
ローマ人の物語第13巻
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ようやく読み終わった「ローマ人第13巻」
歴史もの(特に興隆期の部分)を読むときに誰もが心に抱く疑問。「こんなに上手く機能しているシステムが何故滅亡してしまったのか?」この疑問に一つの回答を示した一冊。
本当に致命的な問題は、ある程度の潜伏期間を置く。顕在化する前に対処しなければ、そのシステムは動脈硬化を起こす。たとえそれまでに上手く機能していたシステムも、いつの間にか、陳腐化し、体質が変化し、機能しなくなっていく。その局面に対応しようと懸命の投薬を重ね、副作用に悩み、それでも努力を惜しまない姿がここに描かれている。政治、経済、文化はそれぞれ最盛期にタイムラグがある。文化が花咲き街人が謳歌している頃には、すでに政治は落ち目に入っている。

この作品のもう一つの見所は、ローマ帝国とキリスト教の関係。コンスタンティヌスが皇帝となって、それまで一つのローカルな宗教であったキリスト教が三大宗教の一つにまでなりあがる。現在の世界情勢を見比べるとなかなか面白い。


塩野七生:ローマ人の物語第13巻、新潮社、
ISBN:4103096225、2004.12.25、2600円

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by tascabile | 2005-02-19 20:57 | 読んだ本一般
ミナミノミナミノ
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「イリヤの空、UFOの夏」が終わったと思ったら、またもや夏な一作。

今度の舞台は夏の離島。またもや主人公は微妙に行動的で斜に構えた感のある男子中学生。本土から隔離されたこの島の住民は皆ひとあたりよく、客人である主人公を迎えるが、何処か秘密を持っている。主人公が気にかける少女は顔に入れ墨模様のあるとてもかわいい子。

まず最初の読後感...「第二巻に続くんかい!」なかなか一冊でまとめてもらえないですな〜。
それに、もうこのジャンルは固まっちゃったのかね〜。細い感じがあるのに何故か行動力抜群の主人公。ヒロインはどこか秘密めいて寡黙。その出会いは、とんでもなく奇抜な舞台。陽炎で先が見えなくなるような炎天下。白衣を着た知的な女性。あとは黒服サングラスとアクの強いサブキャラがいれば完璧?
しかし、第二巻に行く前に「E.G.コンバット」を締めないのかな〜。


秋山瑞人:ミナミノミナミノ、メディアワークス、電撃文庫
ISBN:4840229147、2005.1.25、530円

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by tascabile | 2005-02-13 20:24 | 読んだ本一般


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