ターミナル
久しぶりの更新。
トム・ハンクス主演のいかにも「クリスマス的な」ドラマ。「クーデターによって事実上祖国が消滅。パスポートが無効になってしまった東ヨーロッパのクラコウジア人、ビクター・ナボルスキーは、空港でアメリカへの門戸を閉ざされてしまう。やがて彼は、いつまで続くか分からない“滞在期間”中、どこの国にも属さない人間として、空港ターミナル内だけでの生活を始める。アメリカなのにアメリカではなく、しかし最もアメリカ的な場所で、食事をして、仕事をして、友人を作り、恋の花まで咲かせ、ビクターは“何か”を待ち続けているのだった…。」
確かに国際線の空港という場所は、誰にとっても、浮遊感といえば良いのか、居心地の悪さを与える場所ではないだろうか?出国手続きが終わった瞬間に、何か足下がおぼつかない感じを覚える。そんな場所を題材にした選択は非常に面白いと思う。
映画を観てを第一印象はトムの名演。ダメ男を演らせたら、彼はやはりトップレベルだと思う。ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットでは、どんなに演技が上手くてもダメ。ブルース・ウィルスだったら、上手く演じられるかも。ダメ男を演じられるかどうかは判断が難しいが、個人的なポイントは肌着姿がセクシーかどうか。ランニングシャツをカッコ良く着こなせてしまったら、ダメ男は演じられない気がする(メッチャ偏見)。それを観るために映画館に行くなら、価値が大きいかも。
全体的にはいかにも「クリスマス」っぽい仕立てになっているので、そんなテイストが気になると言う人は面白く感じられないかも。純粋にヒューマンドラマとして観るなら一見の価値はあるかな。DVDを買うか判断に迷う作品でした。